2012年04月20日

阿蘇山西厳殿寺

以前から阿蘇の神々に興味があり、阿蘇生まれ阿蘇育ちのコムシェヴ仁美さんにお聞きしたところ、仁美さんは阿蘇郷土についていろいろ勉強されていて、いくつか貴重な本をお借りしていました。
阿蘇といえば、健磐龍命を阿蘇神社で祀っていますが、そのご変化としての十一面観世音菩薩を西厳殿寺でお祀りしています。どちらも中岳火口を崇めています。
その昔、その西厳殿寺の元に山岳修行者たちが集まり、三十六坊五十二庵までに大きくなりました。しかし、時の歴史に翻弄され、消滅していきます。。

毎年4/13阿蘇山西厳殿寺で観音祭りがあり、荒行である火渡りと湯立てが行われます。
HPで拝見し、その凄さに圧倒され、間近で見てみたいと、ずっとこの日を楽しみにしていました。
燃えたぎる護摩焚きの後、平らになった燃え木の上を行者さんたちが裸足で歩いていきます。
阿蘇山西厳殿寺
まだ炎が真っ赤に出ている中、熱そうです爆発
でも、顔色ひとつ変えず、淡々と歩いていましたはっ
あとから聞いた話「熱いと想わず、無になる」とのこと。
その時熱さは感じないけど、決してやけどをしないわけではなく、あとになって痛みが出てくるそうです。

その後、砂を撒いて冷ましてもらってから、一般の私達も渡らせてもらえます。
裸足になって一列になって
阿蘇山西厳殿寺
私の前には小さな子が!
さすがに行者さんが抱っこしていましたあはっ
周りはまだ火が残っています。
いざ渡ると思うと怖かったけど、行者さんに手を携えてもらいながら渡りましたダッシュ
もう熱さは残っていません。
お札とお餅をいただきました。

その後、女性行者さんによる湯立てです。
薪をくべ、大鍋の中はぐつぐつ沸騰した湯が入っています。
大きな笹束をその湯につけ、周りの人たちめがけて飛ばします。
これにあたると無病息災でいられるそうです。
阿蘇山西厳殿寺
雨のお陰か?そう熱くもなく、たくさん浴びましたピッピ

最後、行者さんたち、その沸かした大鍋の中に入るのです!!
阿蘇山西厳殿寺
気合を入れて、はっブー
まさに荒行、凄すぎる・・・ガーン

その笹を1本ずついただきました。
一年間の無病息災を願って、玄関にお供えしてあります。

貴重な経験をありがとうございましたハート
身体を壊していた旦那さんも一緒に行けてよかった。
TVのインタビューを受けて「精神統一されました」コメント、バッチリ夕方のニュースで放映されていました困ったな
私も別局からインタビューされたのですが、、、、放映されたのかな?

くまもんもお参りに来ていました。
はじめて2ショット撮っちゃいましたチョキ
旦那さんはなぜか抱きつかれていましたえーっと…

そんな体験をした後、仁美さんの計らいでその西厳殿寺の住職さんに会う機会を設けていただきました。
基本的な仏教から仏様の教えまで、いろいろ教えていただきました。
あるとないの間にある「空」の世界、こだわらないということ。
「梵我一如」、宇宙・大いなる存在と自分が一体になるということ。etc
ずっと気になっていた役小角のことも質問させていただきました。
お坊さんに直接お話を伺う機会はなかなかないので、貴重な時間に感謝ですハート

最後に、なぜ考えられないほどの過酷な修行をするのかとお聞きしたところ、限界を知り、その限界を超えることができた時、更なる可能性が広がる。そして人を導くことができる、とのことでした。
お坊さんに限らず、誰でも生きていることで修行をしている。
必ず行き当たる壁。
そして、それを超えていこうと努力をする。
超えられたら更に世界が広がり、大きくなって更に行き当たる壁に挑戦していこうとする。
気づいた時にはうしろにたくさんの人たちが歩んでくる。
その人達を助け、救ってあげられる。
みんな、大いなるもとで一緒の存在。
深い教えでした。。合掌頼む



Posted by kazumin at 22:00│Comments(0)
 
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