2012年06月04日

九州オルレin天草

済州島に行った時、”オルレ”という韓国語を知りました。
簡単に楽しめるトレッキングコースのことを言うそうです。
済州島は世界遺産にもなっている火山の島。
至るところにオルレのコースがつくられていました。

今、韓国は登山ブーム。
登山用品店がたくさん見られます。
対馬では、カラフルなスポーツウェアーを着た観光客がたくさんいました。
そんな韓国人観光客の招致を狙おうと、今年、九州に4つのオルレがつくられました。
鹿児島の指宿、大分の奥豊後、佐賀の武雄、熊本の天草。
その中で、まず一番近場の天草へ歩きに行きました。

昨年の夏、茂串海岸まで泳ぎに行って以来ご無沙汰していた天草。
海ばかりのイメージでしたが、今回は山へ。

まずは上天草にある龍ヶ岳まで車で登りました。
木々に覆われたクネクネ道の先には天文台があり、360度の眺め
九州オルレin天草
点在しているたくさんの島々が美しかったです。
大自然の中、夜は光がひとつもなく、星がきれいに見えるんでしょうね。

頂上には、大きな石に龍王神と山王神が祀られていました。
不思議に、ここに来るまでと下る途中、蛇に遭遇はっ

この一帯は観海アルプスと呼ばれていて、400m級の山々が連なっています。
九州オルレin天草
海から山にあがっていく景色は、対馬の山深さに似ていて、ここも本来島ということを思い出させてくれます。
大きな岩がつらなる山々も対馬に似ています。
深い山の近くの漁場は、いい養分が流れ出ているのでお魚が豊富。
天草の恵まれた海環境が納得できました。

次に、白嶽(ちなみに対馬にも同じ名前の山がありました)近くにある矢岳巨石群遺跡へ
九州オルレin天草
世界最大のドルメン(支石墓)やストーンサークル、ペトログリフが刻まれたり、夏至などを示す方位石などがありました。
5000年前につくられ、古代エジプトやシュメールに近い祭祀が行われたいたとされています。
記載されている説明を読むと、地名や近くの神社をも天文や宇宙に関係した名称がつけられていて、神秘さ溢れていましたキラキラ
九州オルレin天草
あまり人が訪れないせいか、草で道が覆われていて、このドルメンのそばまでは行けませんでした。
いつもの私なら行けるところまで行ってみるのですが、なぜか近くまで行ってはいけない威厳さを感じました。

逆の方向は、白嶽頂上への看板が立っていました。
ちょっと登りだした時、ブーンというハチの羽音のような音がびっくり
これ以上進んではいけない気配を感じ、下山しました。
下山途中、旦那さんが大きなくしゃみ。
鼻の調子が悪かったので、それと共に口から思わず出てしまった痰。
いつも山では、少しのゴミも出さないよう気をつけているので、あっマズイと思った瞬間、
踏み込んだ石が崩れ、下からはアリの大群がひょえー
靴が脱げた旦那さんの足にもアリがびっしり。キャーわー
ますます怖くなり、足早に下りました。

ある本で、エネルギーの波動は、虫の羽音のような音がすると書かれていたのを思い出し、今なお強いエネルギーが満ちているのでしょうか。
押戸石や拝ヶ石群にはない、人を寄せ付けない畏怖を感じました。


オルレのスタートコースへ
オルレは基本的に、公共交通機関が使えるという条件になっているそうですが、タクシーでさえ全く見かけず。
ましては、さらに橋を渡るという離れ小島なので、ここまでの交通機関も難しい。
スタートとゴールがかなり離れていて、車回収が不可能ということで、行けるところまで車で廻ろうと
九州オルレin天草
このマークを目印に進んでいきました。

気持ちのいい海岸沿い、古墳跡や天草四郎生誕地を通り、のんびりした日本の古きよき風景を堪能できるコース
九州オルレin天草

この島は、車えびの養殖日本一だそう。
これは、養殖場?
それとも、塩田に使っているのでしょうか??
九州オルレin天草

途中からは山道に入るのでショートカットして
九州オルレin天草
最後、天満宮がゴールでした。

12km4~5時間のコース。
山アリ海アリで変化に富んでいて楽しめると思いますが、来ずらいというのが難点。
ましては外国人は難しいのは・・・
駅から送迎アリのツアーができればいいのかなと思いました。

日本秘湯100選に選ばれている1軒宿の弓ヶ浜温泉へ温泉
単純硫黄の白湯と、ナトリウム系炭酸泉の赤湯が楽しめます。
宿主さん自ら掘ったという洞窟風呂もあり、奥は男性風呂とつながっているよう。
白湯はしっとり、赤湯はミネラル豊富なので、お肌がしっとりツルツルになりました。
とても気に入りましたラブ

名古屋から秘湯めぐりをしている方とお話し、明日は黒川温泉へ行かれるそう。
近くにいい温泉がたくさんあって羨ましがられ・・・ホント、ありがたいです。
でも私もいつかは熊本を発ってしまう身うるうる
いる間にたくさん堪能したいです。

天気がよかったので、雲仙と金峰山がよーく見えました。
九州オルレin天草
なぜかこの日、溶岩が流れ出た跡がくっきり見えました。
そう、21年前のこの日、雲仙普賢岳の大噴火があり、多くの人が犠牲になったのです。
遠く離れた天草からも見えてしまうくらいの痕跡に、被害の大きさが伝わってきます。

不思議な体験をした天草。
天草はとても奥深いです。
まだまだいろいろありそうです。
今度は教会めぐりかな~ベル
そして他のオルレもまわってみます。



Posted by kazumin at 22:47│Comments(0)
 
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